地方の中小企業の採用活動はきびしい
採用にはお金がかかります。
大卒であれば、◯イナビとか、リ◯ナビとかに払うお金や、説明会に出展する費用、そこで動く社員の人件費、交通費などなど。
高卒採用でも、大卒ほどはかからないかもしれませんが、人が動く以上、経費はかかります。
大きな金額を払って企業は採用に挑みます。
一方、企業にとっては採用環境は年々厳しくなってきています。
そもそもエントリー数を集められない、集めても選考に進んでくれない、内定を出しても辞退されるなど、超売り手市場です。
大手企業でネームバリューがある会社はごそっと新卒を採用できますが、中小はそうはいきません。
何か違うことをしないといけない。
さらに、地方の企業はもう一工夫必要になります。
都会には黙ってても人は集まりますが、地方は人が取られていきます。
地方の中小企業は本気で何かを考えないと、人が採れなくなります。
でも、地方の中小企業は今まで採用を本気で(専任で)やってきた人、ノウハウがないです。
「採用?総務が片手間で出来るでしょ。」みたいな考えでずっと来たから。
夏、秋、冬のインターンシップ
春からの採用活動
内定後のフォロー
内々定式、内定式
入社前研修
入社式
パッと思いつくだけでもこれだけある。年間通しての活動ですね。
もう片手間じゃ出来ないです。
高いお金を払って合説にブースを構えてるのに、ノートPC 1台もったスーツ姿の採用担当おじさんが一人、っていうブースとか未だにあります。
時代遅れすぎる。そういうブースにはやっぱり学生は集まりません。お葬式状態です。
1日ヒマそうにして、終了時間前に帰っていきます。
学生目線に立ってみると、彼らはいろんな情報に触れているはずです。
「働き方改革」もそうですし、職業の選択肢に「YouTuber」が入ってきたり、企業に所属しないフリーランスの存在もあったりします。
いい大学、いい企業、安定した社会人生活、みたいな決まりきったレールが崩壊し始めていることもある。
そして、明確に見えてはいないけど、時代が変わっていく匂い、雰囲気だけは感じ取っていると思います。
そんななかで、「地方」の「中小」企業に来てもらうということがどういうことか、もう少し考えないといけないと思いました。
学生にとっての自社の「魅力」ってなんでしょうか。
採用はもう片手間じゃ出来ないという話をしましたが、人事だけで完結する活動でもありません。特に中小は。全社をあげての活動です。
全社で魅力的な会社を作っていく、その延長線上に採用活動があるイメージだと思います。